R.7.6月25日(水)
快晴です。
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< 与える木 > by シェル、シルバスタイン
あるところに一木の木が生えていた。
木はある少年を可愛がっていた。
少年は毎日、木のところへ来て遊ぶ。
枝でぶらんこをしたり、りんごの実を食べた
り、木陰で眠ったり、彼は木が大好きで、
木も幸せだった。
だが、時がたち、成長した彼の足は遠のく。
木は独りになることが多くなった。
ある日、彼が来て、遊ぶためのお金がほしい
と言う。木はりんごの実を売ってお金をつく
るようにと勧めた。
彼はりんごの実を採って去る。
木は幸せだった。
やがて壮年になった彼が来る。
家がほしい、結婚したいと言う。
木は枝で家を建てるよう勧めた。
枝を切って、彼は去る。
木は幸せだった。
中年になった彼がまた来る。
遠くへ行くために、ボートがほしいと言う。
木の勧めで彼は幹を切り倒し、ボートを造っ
て去る。
長い年月がたった。
老人になった彼が戻って来て。
木は切り株だけになった自分の上で休むよう
に勧める。
彼は言われるままにした。
木は幸せだった。
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