R.7.10月15日(水)
雲りです。
豊田市 漢方薬
< 新月譚 > by 貫井 徳郎
涙が出そうなほど嬉しかった。
木之内はわたしという存在をすべて、
肯定しようとしてくれているのだ。
そんな人は、親以外にいなかった。
人間は、誰かに認められることが
大事なのだと初めて知った。
認められることで生きていく活力が
湧く。
自分にも取り柄があるのだと、
自己否定の泥沼から抜け出せる。
木之内は、わたしを肯定してくれた。
わたしという存在に、執着してくれ
た。
わたしが最も必要としていた、
全面的肯定。
それを与えてくれた木之内には、
いくら感謝をしても足りない。
たとえ、明日、この関係が終わった
としても、
わたしは、一生感謝し続けると
心に誓った。
豊田市 漢方薬